ものづくりにおける利益の根源は「何を、どう作り、どう売るか」だが、その付加価値の大部分を占めるのが「何を」作るか、すなわち製品開発力に他ならな い。それを担うのはもちろん開発部門なり設計部門(以下開発・設計部門)である。しかし、本当にそのように日々の仕事が回っているだろうか?開発・設計部 門は忙しいと相場は決まっている。。。以下はリンク先からお読みください。
私が「これからの日本のものづくり」と題して記したコラムです。勿論私の考えですので、他にも様々な見方や判断があるでしょう。
是非、このコラムの内容に「質問あり!」「異議あり!」「もっと説明せよ!」などのご意見、ご感想を頂戴したいと思いますので、多くのコメントをお待ちしております。
開発・設計部門の負荷を減らし構想設計に特化するべきとのご意見、その通りだと思います。
例えば製造部門が組立仕様書を作成できない場合、原因は何でしょうか?CADが使いこなせていないということでしょうか?お教え下さい。
「組立仕様書は設計が作るもの」という固定概念を変えようとしないからです。「設計の決めた通り作ってればいいや」としながらも「組み立てにくい設計だなぁ」と文句を言っている。なんてシーンをよく見ます。
ですから「組立仕様書を作成できない」のではなくって、「作成しようとしない」と言うのが正解です。3D設計されていれば、無償ののビューワーからのスタートで3D組立マニュアルは作成できますし、それがうまく行けばVPSやXVL Studioなどのデジタルモックアップツールが使いたくなるはずです。
組立仕様書は組立に使うのはもちろんですが、その作成過程でより組み立てやすい設計を上流工程に促すことが大切です。
お返事ありがとうございます。
実際の生産が始まる前に下流工程から上流にフィードバックができて、結果としてよい設計になるとしたら素晴らしいと思います。
開発・設計部門も組立性の検討はしていると思いますが、組み立てにくい設計になってしまうのは検討が不足しているからでしょうか?それとも現場に関する知識が足りないのでしょうか?
現状は「検討が不足」「現場を知らない」という理由付けになっていますが、私はもっとロジカルにやるべきだと思っています。
日立製作所は20年も前に自動組立のための「組立性評価法」を確立しています。その評価法とデジタルモックアップを融合すれば、「この設計における理論組立時間」が出てきます。
私は、某社勤務時に、新製品の原価構成表の「標準組立時間」があまりに短いので「これはコスト合わせに使っているな」とすぐに感じ、「組立性評価法」をアナログで使って工数を算出し、「この標準組立時間どうやって出したの?私の計算だと4倍かかるけど。。。目の前であなたの設定した標準組立時間で組み立ててみせてよ。」とやったことがあります。
結局、設計も現場も、ロジカルに組立工数を出す手法をまだまだ知らないのです。
そのあたりもCollective Wisdomで議論していきたいですね♪
なるほど、作業時間を正確に見積もれれば評価も可能なのですね。これも現場から設計へのフィードバックですね。
ロジカル、いい言葉ですね。問題は、いかにロジカルな手法を受け入れるか、ということになるのでしょうか?
すみません、気になるので質問です。
コスト合わせのために標準組立時間を実際より短く設定してしまうと、いざ生産を開始したら大幅にコストオーバーしてしまいそうですが、大丈夫でしょうか?
コストの見積もりを低く抑えたいのは理解できますが、あまりにも現実とかけ離れているのであれば見積もる意味がない気がします。
その通りです、意味がないのです。そういうところをどんぶり勘定にするので、きちんと利益が出ないということになるのです。
VPSやXVL Studioなどのデジタルモックアップを活用することを広めねばなりません。
お返事ありがとうございます。
無償のツールでも3D組立手順書が作成できるとのお話でしたが、やはりVPSやXVL Studioなどを導入した方が良いのでしょうか?
会社によっては設計以外の部門に予算が下りにくい場合もあるかと思いますが、無償のツールでもある程度まわせるものでしょうか?
今まで使用していたデジカメ写真の代わりに3D-CADデータで作成した見やすい絵を作るだけでしたら無償のビューワーで十分ですが、デジタルマニュアルを作成する本当の目的は、その作成過程で「ここは工具が入らない」とか「こう設計変更したら工数が2分縮まる」という改善ポイントを設計にフィードバックすることです。製品開発のクオリティを高くする(=競争力の向上)を目指すのでしたらちゃんとしたツールは必須でしょう。私はVPSとXVL Studioを推奨しています。
MS-Excelと関連付けて色々やりたいのでしたらXVLですね。。。