「日本のモノづくりが弱くなった」と言われます。
何を基準に、どこを見て、このような大雑把な括りでこのように言うのか、新聞・ビジネス誌等の見出しを見るたびに釈然としない思いでいっぱいです。
ちまたにはものが溢れ、我々の生活はますます豊かになってきています。購買者・顧客の視点の目も肥え、「いいものだから売れるはず」という理屈はもはや通用しません。優れた技術があり、惜しげもなくその技術を注ぎ込んだ製品であっても、売れる保証はありません。
当たり前ですが、企業が「生み出した価値=製品・サービス」は、市場や顧客に受け入れられて、必要な対価として「価値を得る=役に立ちその結果売れること」が実現できなければ、企業そのものも成り立ちません。
他社と同じことをやっていては勝てない…。誰でもわかっていることでしょう。しかし、具体的にどうすればよいのか見当がつかない。
本カテゴリの『勝ち抜くためのモノづくり戦略』では、主に、企画・マーケティング、研究開発、技術、設計の仕事に携わる皆さんと、以下の観点で、あれこれTalkしたいと考えています。
- 研究開発(中長期の戦略)
- 製品企画、製品戦略
- 製品開発
- マーケティング
- プロセス(開発、設計等)
- 人と組織(人材育成、モチベーション、組織体質等)
- 経営戦略(研究、技術戦略分野)
「モノづくり=製造現場」と一意的に言われがちですが、このカテゴリでは特に上流工程にウェイトを置くことを原則とします。とは言え、部門や立場を超えて参加したい方はウェルカムです。したがって、製造、品証・品管、その他も、もちろん経営者の方からの参加もお待ちしています。
皆さんとディスカッションをつうじ、一緒に考えていきましょう。
2015年9月
株式会社カレンコンサルティング
世古 雅人
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