植木憲二

00.技術の前に何かある

001.『固有技術と管理技術』

企業が生き長らえていくには技術は欠かせません。技術には固有技術と管理技術があり、両者は車の両輪の様なもので、どちらかが秀でていても良い結果に結びつきません。

管理技術にも色々ありますが、これから勉強を進める5S改善は管理技術の基礎中の基礎と言えます。

管理技術も企業にとって大切ではありますが、一般的な思考行動が企業存続に重要な役割を果たしていることに気がつく必要があります。

同じ様な仕事をしていても、活気に満ちた明るい雰囲気の企業があると思えば、沈滞ムードの暗い職場もあります。沈滞した雰囲気が蔓延して企業全体に広がりますといくら素晴らしい技術を保有しても会社の発展は望めません。

そこで一人ひとりの思考行動で沈滞した職場から活気ある職場にする話をしましょう。



返信(3)

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  • 002.『我は善人なり?』

    昔、工場管理に掲載された記事の中にこんな話がありました。

    他人が羨むような明るい家庭を、よく観察した結果を食事の例で書かれた話を紹介いたします。

    おじいさんがテーブルの隅に置いた湯のみ茶碗を不注意に、テーブルの端から落として割ってしまい、慌ててフキンを取っておじいさんの濡れた膝を拭きながら息子の嫁いわく

    お嫁さん:おじいさん怪我はありませんでしたか?私が茶碗をテーブルの端に置いたのが悪かったのです。おじいさんごめんなさい。

    おじいさん:(もうしわけなさそうに・・)わしは生まれついてのあわて者だからまた茶碗を割ってしまった。すまん!すまん!

    この会話を聞いて、この家庭の円満の秘訣はこれだなと思いました。

    普通であれば、嫁が茶碗を割ったことに、仕事を増やしたことでおじいさんに不満を言い、おじいさんは嫁が、茶碗をテーブルの端に置いたことを非難する。すなわち相手のことを悪く言うのにこの場面では両者とも自分が悪人になっているのである。つまり悪人の多い家庭ほど円満なのである。



  • 003.『良き改善マンは悪人なり』

    工場で仕事をしていると、色々な不具合現象が生じます。不具合現象の事情・背景を観察してみると、問題が発生しても『人』は常に自分は善人であり、問題の原因は自分以外の他人が起因していると思い込み、他人を全て悪人にしてしまいます。

    しかし、問題が発生したとき直接は関係がない問題でも、間接的に関わり合いがあることが多々有ります。

    問題に対し人は自分が悪いと認めないのが普通であり、自分に問題が無いのだから改善とも縁がありません。

    問題が発生した時に相手を責めるのではなく、自分に何らかの原因を見出し、問題を自分なりに改善できる職場環境作りこそ活性化された明るい職場になると思います。

    『我悪人なり、我以外善人なり』



  • 004.『チャップリンの遺言』

     

    かつてチャップリンは無声映画からトーキー映画(音付き)映画になかなか移行しませんでした。

    いつまでたってもチャップリンは無声映画にこだわっていた時に記者から

     

    記者:あなたは何故トーキー映画を作らないのですか?

     

    チャップリン:私の興味は『人間』だけなんだ!技術は後から付いてくるものだ!

           人間がどの様に生きて、生活しているかが私の一番の関心事なのだ!

     

    と言ったことを思い出します。

    これからこのフォーラムで取り上げる『5S活動』も人が中心、《現地・現物・現実》を踏まえて現場で働く、ひとびとが安全で、楽に働け、正しいモノ作りの環境を作るための情報を提供していきます。



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